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「山中日記 2012」 -火祭りといえば-
「火祭り」と言えば私にとっては鞍馬である。

京都、鞍馬山の火祭り!

実は見た事がない。

ここで私が言う「鞍馬の火祭り」とは
嵐寛寿郎の「鞍馬天狗、鞍馬の火祭り」なのだ。
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それでは、この映画が面白かったかと言うと、
期待外れの度合いが大きかったということだ。

偽物の鞍馬天狗が京の町を横行、
最後は火祭の日に正邪の天狗が相対峙する。

筋だけ書けば面白そうなのだが
子供には難解のストーリー、
騙された思いで映画館をあとにした。

しかし、この作品の出演者は
今から思えば豪華極まりない。

アラカンの鞍馬天狗以下、
美空ひばりの杉作、川田晴久のお黒姫吉兵衛、
高田浩吉、黒川弥太郎、入江たか子、
そして、この年(1951)映画デビューした岸恵子
凄い配役だ。
               (デビュー直後の岸恵子)
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話は変わるが、
日本三大奇祭りとして有名なのが、
静岡、大井神社の帯祭り、愛知、国府宮の裸祭
そして、山梨、富士吉田の火祭りとなる。

8月25日、祭りの当日
吉田の火祭りを生まれて初めて見学した。



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「吉田の火祭り」は400年も続く伝統行事、
夏山・富士山登拝の山仕舞いを意味する祭りだ。

神の山、富士山に対し、
無事に夏の季節が終わっことに感謝を込めるものだろう。

真正面に富士山を拝む本町通りには
約3メートルの高さの大松明が79本掲げられる。
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マツ、カラ松の薪を荒縄で締めあげ
筒状に仕上げた大松明が通りに並ぶ。
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加えて、沿道の家の前には
井桁に組んだ松明が造られている。
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暮れなずむ空、富士山を背景に
準備が着々と進む。
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祭りの前の浮き立つ空気が町を覆っている。
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18時半、遥かかなたの大松明に火がともる。
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思い思いのハッピに身を包んだ若い衆が
次々と松明に火をつけていく。
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見る間に通りは炎で包まれ、
近づくと身が焦げるほどの熱さだ。
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19時半、全ての松明に火はともり、
燃え盛る炎が町をのみこむ。
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火祭りはこれからが最高潮、
あたかも過ぎゆく夏を惜しむかのように
夜の更けるまで人と火の競演が続く。
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炎の彼方に浮かぶ富士山、
今宵も頂上を目指す登山客の
明かりの列が連なっている。
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by shige_keura | 2012-09-03 09:57 |
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