9月1日、寝苦しい夜が明けた。
起床は6時半、いつもより1時間早い、 何故なら、朝の新幹線で新潟に向かうのだ。 目的は夏恒例の新潟競馬、 今年で4年連続の参戦である。 テレビが天気予報を告げている。 「関東地方は若干暑さが和らぐでしょう、 日本海側、特に新潟は温度が上がり35度、 猛暑日になるでしょう。 熱中症にはご注意ください」 ゲ―ッ!、何と私は、これから日本で最も暑い地に向かうのか!! 競馬に熱中する前に熱中症に気をつけねばならない。 かすかに黄金色に色づいた 米どころの越後平野を抜けて一路新潟へ。 新潟駅から専用バスで約30分 第1級河川、堂々たる阿賀野川を越してまもなく目的地に到着する。 新潟競馬の良い所、 第一に直線が600mと日本一長いので レースの大詰めの醍醐味を満喫できることだ。 更には、日本唯一の直線だけの1000mレース、ヨ-イドン! ウサイン・ボルトより速い 美しきサラブレッドの短距離走を楽しむことが出来る。 そして、府中、中山と違って 観客席から馬場が近いので よりアットホーム的に競馬に親しむことが出来る。 2日の日曜日のメインレース は1950年代から始まった由緒ある「新潟大賞典」、 何しろ第1回の勝ち馬が 三冠馬、シンザンの好敵手ウメノチカラである。 東西の名騎手が勢ぞろい、 馬の質よりも騎手の質の方がグンと高い。 岩田、内田、浜中、横山、蛯名、武豊、等々 名人、達人の腕比べも必見である。 加えて、入場無料の特別日と重なり 競馬場はG1レースもかくやの大賑わい。 午前中の前哨戦、2歳若駒のレースは 4コーナー付近で、各騎手の追い比べを楽しんだ。 イケメン・ジョッキー、女性にもてる石橋脩が 人気に応えて直線鮮やかに抜け出す。 準メインレースは1000m直線、 電光石火の短距離走、その名も「稲妻特別」。 スタート地点は遥か彼方、 その様子は全く分からない。 目の前のターフビジョン(大型画面)に 映し出される映像でスタートを知るだけだ。 折しも雷雲が近づく中、 蹄鉄の響きが地鳴りのように近づいてくる。 ゴーグルの奥、騎手の血走った目が見える。 「ド、ド、ド!!」、蹄の音、 「ピシッ、ピシッ!」、叩く鞭の音、 騎手の気合の声がアット言う間に通り過ぎていく、 その間10秒ほどだろうか。 極端に言うと、この10秒の為に新潟に来ている。 レースは的中、漸く運が巡ってきた。 メーンレースの「新潟記念」、 私の狙った人気薄、タッチミ-ノットが 名人、横山の手綱に操られ勝利寸前と思われた時、 1番枠、今年腕を上げた大野騎乗の トランスワープが、きっちりと差し切った。 人気馬が総崩れ、勿論、万馬券!! タッチミ-ノットは惜しくも2着に敗れたが 小生、めでたく馬連万馬券をゲットして競馬場をあとにした。 こうなると日本一の暑さもどうということは無い、 駅ビルの鮨屋で生ビールのジョッキを掲げる!! 又、来年も来るぞ!!!
by shige_keura
| 2012-09-07 09:21
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