「赤いりんごに 口びるよせて
黙って見ている 青い空・・・・・・・」 戦後初の映画、「そよかぜ」(1945年、松竹大船)の挿入歌として 紹介されたのが「りんごの唄」。 サトウ ハチロ-作詞、万城目 正作曲、 並木路子と霧島昇が歌った「リンゴの唄」は 敗戦によって憔悴しきった国民の心を癒し 空前の大ヒットを記録した。 リンゴとミカンは日本を代表する二大果物、 ここ長野県は青森県に次ぐリンゴの産地だ。 中でも、今回訪れた飯綱町は人口わずか1万人余にも係らず 全国のリンゴ生産高は1%を優に超え、 「リンゴの村」として地域活性化のお手本になっている。 11月20、21日生涯初のリンゴ狩りを この「リンゴの村」で楽しんだ。 偶々、北陸時代の会社の仲間が この村のリンゴの木のオーナーとなっており 前々から誘われていたものが漸く実現したのである。 当日は渡る風は冬を思わせたが 黙って見ている青空の下 赤く色づいたリンゴを満喫した。 りんご園は「フェルム・ド・ポム」(岡田農園) 脱サラで7年ほど前からここで果樹園を経営している。 りんごの木の数はざっと1,000本は下らないと言う。 1本の成木にたわわに実ったリンゴは、その数400ほど、 幸いにして高さはそれほどのものではなく 殆どが手の届く範囲にある。 中には、細い枝に4,5個の大ぶりなリンゴが 地面に届くほどにぶら下がっている。 まさか、身を屈めてリンゴを捥ぐとは思いもよらなかった。 吾等5名、実を捥いで籠に入れる人、 籠を運ぶ人、実を選別する人、 それぞれに作業を分担する。 リンゴの仕分けのポイントは三つ。 1.キズがついたり痛んだりしてないか 2.生食に向いているか加工に回した方が良いか 3.大きさを揃える 1.と3.は問題ないが2.は吾には手が負えぬので もっぱら実を捥ぐ担当に専念する。 一心不乱と言えば聞こえが良いが 例によってサボりながらの作業が1時間半 全てのリンゴを取り尽くす事が出来た。 次は試食タイム。 これが「ふじリンゴ」かと思うほど、 上品な酸味が良く効いている。 「旨い!!」 陽が傾き、冷たさを感じる身に 暖かいほうじ茶が優しい。 (正面に北信五岳のひとつ黒姫山を見て) お茶受けは地の野沢菜。 晩秋の信濃路、心地よい汗をかいた。 「楽しき哉、楽しき哉」
by shige_keura
| 2012-11-24 08:28
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