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朝日の煌めき、夕陽の寂しさ
評判の映画、「マリーゴールドホテルで会いましょう」、
2月8日の日比谷シャンテは平日にも係らずほぼ満席だった。

観客の誰もが心底この映画を楽しんでいるようだった。

この映画の面白さ、先ずは7人のベテラン男女優達の
舌を巻くばかりの芸達者な事である。

アカデミー主演女優賞を獲得したこともある
ジュディ・デンチとマギー・スミスを中心に
よくもこれだけの役者を揃えたものだ。

ただ、これだけの役者を揃えてしまうと
上手く機能しない場合もあるのだが
束ねる監督が「恋におちたシェークスピア」で
アカデミーを獲得したジョン・マッデン、
実に巧みに使いこなしている。

オリジナル・タイトルは「The Best Exotic Marigold Hotel」。

それぞれが人生に悩みを抱えた英国人、
7人の男女がこの魅力的な宣伝文句に引き寄せられて
インド北部のジャイプルの町に集結する。

全員が行きたいかと言うとそうでもない。

中には、自分にとってはインドは大嫌い、
しかし股関節早期手術の為渋々、飛行機に乗る老婦人も居る。

インドのデリーに到着したは良いが乗り継ぎ便がキャンセル、
満員のバスに長時間揺られ、へとへとになって目的地に到着する。
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ところが、ここで皆は我が目を疑う。






宣伝文句はどこへやら、
朽ち果てんばかりの建物、
埃がうずたかく積もった床にベッド、
中にはドアが無い部屋もある。

経営者は若きソニー・カブ―、
悪びれたところはさらさらない。

彼は、ただひたすらに将来を見つめ
ホテルを心地よいものにしようと努力している。

経営者に扮するはデヴ・バデル、
名作、「スラムドッグ・ミリオネア」の主人公だ。

目は透き通りキラキラと輝いて
はまり役とは、まさにこのことだ!

さー、7人はどうする??

ホテルの居心地は良いわけがない、
外に出れば喧騒が充満している町
溢れる音と色彩に目を廻さんばかりだ。
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ここで、7人はふたつのタイプに分けられてゆく。

ひとつは現状をあるがままに受け入れて
精一杯人生の毎日を楽しもうとする人。

もうひとつは、全てを否定し
自分で垣根を積み上げて閉じこもってしまう人。

人間、究極はこの二通りの人間に分けられるのだろう。

ここからは、いくつものエピソードが
上質の織物のように手際よく丁寧に織り上げられていく。

芸達者な人たちのお手並み拝見も良いが、
作品を通し、新興国と成熟国との彼我の差を実感する。

インドの人々、町並は悪く言えば猥雑だが
朝日の輝きの如く、煌めいている。
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一方、7人の男女に代表される欧州は
良く言えば成熟、悪く言えば斜陽、
沈みゆく夕陽の寂しさを感じさせる。

さー、これから世界はどんな方向に進んでいくのだろう?
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そんなことも考えながらマリーゴールドを存分に満喫した。
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by shige_keura | 2013-02-11 13:27 |
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