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気がつけば9月 ・・・カタカナ英語の氾濫・・・・
浅野純次氏(元・経済倶楽部理事長)は読書家であり筆もたつので
氏の文章には頷かされることが多い。

例えば表題のエッセイの中身を紹介しよう。

昨今のカタカナ英語の氾濫は行きつくところまで来たかのようだ。

「リーズナブルなプライスとアットホームで
 カジュアルな雰囲気が楽しめるカフェテリア」。

もしこれが、雰囲気がアトモスフィアにでも変わろうものなら
欧米人に意味が通ずるかどうかは別にして
全てがカタカナ英語になってしまう。

               (ノンステップ・バス、欧米人は一様にNonstop Busと思う)
気がつけば9月 ・・・カタカナ英語の氾濫・・・・_c0135543_231226.jpg

近年、国立国語研究所がカタカナ用語の言い換えを提言したが、
その中からメディアに度々登場するものを拾ってみよう。

さあ御同輩、これを正しく日本語に置き換えることが出来るだろうか??

1.エンフォースメント
2.エンパワーメント
3.アジェンダ
4.パブリック・インボルブメント
5.モラル・ハザード
6.インフォ-ムド・コンセント
7.デジタル・デバイド

3.はどこぞの胡散臭い政治屋が事あるたびに口走っていたから分かるだろうが、
その他は難しいですね--。






正解はこうなる。

1.法執行
2.権限委譲又は能力開化
3.検討課題
4.住民参画
5.倫理崩壊
6.納得診療
7.情報格差

何もカタカナで言うことは無いと思うのだが、
その背景を探ると以下のような理由が挙げられる。

1)日本になかった事物、思考を表現したいとき
2)印象を良くする為、つまり、カタカナの方が格好良さそう
3)相手を煙に巻き誤魔化そうとする意図と
    日本語の定義を曖昧にしようとする狙い
4)日本語より簡単そうである場合、
    例えば、リスキー、メリット、アクセス、ボトルネック等

さて、この中で、最も問題で悪質と思われるのが3)である。

特に政治や行政で頻繁に、この意図を持って利用されることが多い。
一体全体、この場合誰が得をするのだろうか?

数年前に毎日のようにマスコミに登場した言葉が「マニフェスト」、
何で「我が党の公約」であってはいけないのか?? 

今となって見れば、お互いを先生と呼びあうノ-天気な「先生」達は
余程記憶がお宜しいのか、誰も「マニフェスト」と口にすることは無い。
by shige_keura | 2014-09-03 23:09 | その他
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