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郷愁のスパイ映画 -前篇-
ここは目黒駅そばにある小さな映画館、「目黒シネマ」、
定員100名ほどの場内はご同輩、若者で超満員だ。

「いいねー!昔の映画館みたいだぜ」。

映画の冒頭に1960年初期の世界情勢を表す
フィルムがカットバックで流れる。
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そこに登場するのは、20世紀生まれ、初のアメリカ大統領、
ジョン・F・ケネディの爽やかさと若さのダイナミズム、
続いては共産国家の領袖ソ連(現・ロシア)を率いる
老獪にして貫禄十分なニキータ・フルシチョフである。
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アメリカとソ連、自由主義と共産主義、
そこには「東西冷戦」の言葉が織りなした
一触即発の緊張感が世界に漂っていた。

その緊張が頂点に達したのが
1962年に勃発した「キューバ危機」だったと思う。

当時高校生の私ですら、
これは核兵器を交えた最悪のシナリオ、
「第三次世界大戦」突入の恐怖がよぎった。
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幸いにして危機は免れ、
その後ソ連改革後に東西冷戦は終結するのだが、
この緊迫の世界情勢が生んだのが
本日観た映画、「コードネーム U.N.C.L.E」である。
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1950年代、ご同輩ならば誰もが
アメリカから入ってきたテレビ番組に目を奪われたことだろう。

当時、三つの人気ジャンルがあった。
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「ローハイド」「ララミー牧場」を代表とした西部劇、
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「パパはなんでも知っている」「うちのママは世界一」等のファミリー・ドラマ、
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そして「サンセット77」「ハワイアン・アイ」等の
探偵が活躍するアクションドラマだった。

時代が1960年代に入ると東西冷戦を背景に、
映画、テレビに新たなジャンル、
すなわち「スパイ」映画が登場してきた。
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映画では1962年に登場した007シリーズ第1作、
「ドクター・ノウ」(公開時の邦題は「007は殺しの番号」)は
今でも続くヒーロー、ジェームズ・ボンドを生み出した。

テレビに目を転ずると、
現在、トム・クルーズが大活躍する映画「ミッション・インポッシブル」が
「スパイ大作戦」の名前で1966年にテレビに現れた。
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今日の映画の原型がテレビに登場したのは1966年(アメリカでは1964年)、
タイトルは「0011 ナポレオン・ソロ」だった。

0011とは主人公、ナポレオン・ソロのコード番号で、
これは勿論ジェームズ・ボンドの007をパクッたものである。
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ナポレオン・ソロに扮したのはロバート・ヴォ-ン
腕は立つが女にゃ弱い、
主人公の特徴を上手く捉えていたが、意外なことが起こった。

このシリーズはアメリカのオリジナルタイトル、
「The Man from U.N.C.L.E」(アンクルから来た男)が示すように
主人公はナポレオン・ソロ一人のはずだったのだが
相手役として登場したロシア出身のインテリスパイ、
イリヤ・クリヤキン(デヴィッド・マッカラム演)の人気がソロを上回ったのだ。
               (左:ロバート・ヴォ-ン、右:デヴィッド・マッカラム)
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その為、シリーズはソロ単独の活躍から
イリヤとのコンビで活躍するスタイルに変化し
長きにわたってファンに親しまれていった。

ソロはアメリカ人、イリヤはロシア人、
世相からは考えられない意表を突くコンビが人気を後押しした。

当時のスパイ番組の双璧は「スパイ大作戦」と
「0011 ナポレオン・ソロ」となるが、
それぞれ独特の雰囲気を持っていた。

「スパイ大作戦」の面白さが危険な任務を遂行する
チームの活躍を真正面から描いているのに対し、
「0011 ナポレオン・ソロ」は、
どのような場面に陥っても飄々とした
洒落たお遊びの雰囲気が流れていた。
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by shige_keura | 2016-01-18 16:46 |
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