ここは目の前に芦ノ湖の眺望が開ける
カフェレストラン「ベーカリー&テーブル」である。 看板に「Bakery & Table」 -since 1937-とあるが、 この場所に店を開いたのは2013年である。 1937年はこの店と関係が深い 「赤倉観光ホテル」の創業した年である。 この年、大倉財閥の二代目の大倉喜七郎は 「上高地帝国ホテル」、「川奈ホテル」に続き 「赤倉観光ホテル」を創業し多くのスキー客に 欧米のスキーの楽しみ方を提供した。 そのときのひとつのセールスポイントが美味しいパンの提供にあり、 それが箱根のお店に受け継がれたというわけである。 折角だからと当店お勧め「King of Sandwiches」(王様のサンドイッチ)を注文。 待つこと暫し、目の前には フェンシングの剣をかたどった串に刺さったサンドイッチが現れた。 まさに王様が食べるにふさわしい偉容、 国産腿肉のステーキと厚切りのベーコンの味も素晴らしく、 目の前の絶景と共に大いに楽しんだ。 もっとも、さすがの大食漢も 一人で食べきれるヴォリュームではないので チーズ味濃厚のキッシュを頼み、家内と食べ分けた。 11時半の予約、昼食後店を出た時は長蛇の列、 この店の人気の高さが窺われた。 この店の売りのひとつ戸外で足湯に浸りながら 食事を楽しむカウンターは鈴なりの人で賑わっていた。 足湯に浸りながら戸外で食事を楽しむのも悪くない。 ここは「箱根彫刻の森美術館」、 「人とペガサス」(カール・ミレス作)が箱根の青空を場バックに浮かんでいる。 美術館の英語の名前、“The Hakone Open-Air Museum”が示す通り 野外彫刻を中心とした美術館で1969年に開館、 今の館長はファッション・デザイナーとして高名の森英恵さんが務めておられる。 箱根の森に囲まれた広大な敷地には ロダン、ムーア等の彫刻が大人を楽しませ、 「しゃぼん玉のお城」をはじめとした子供が喜ぶ仕掛けも随所随所に配置してある。 ピンク色をした河津桜が咲く庭園を吹き抜ける風は 寒の戻りの予報どおり、肌寒い。 前方のパラソルの下、 多くの人が足湯で疲れを癒している。 ベーカリーでは浸かれなかった足湯、 足がジワーンとして真に気持ちが良く 歩き回った疲れがスーッと抜ける感じがする。 「王様のサンドイッチ」を堪能した後は足湯で疲れを癒す。 春の箱根で気持ちの良い極上の一日を過ごした。
by shige_keura
| 2016-04-21 08:32
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