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開場50周年
歌舞伎公演の基本に立ち返り、
通し狂言による上演を基本との理念のもとに
国立劇場が設立されたのは昭和41年(1966年)の事だった。
           (完成間近のころの国立劇場、まだ都電が走ってる)
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開場公演の「菅原伝授手習鑑」に際して
祈念切手が発売されたことに期待の高まりが見て取れる。
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以来、今年の11月で満50年、
歌舞伎公演300回を迎えたた節目に
10月から3か月通しで行われている公演が人気演目の「仮名手本忠臣蔵」である。
                (11月5日、秋晴れの国立劇場)
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「仮名手本忠臣蔵」の初演は寛永元年(1748年)に遡るが、
いずれの時代も歌舞伎の人気演目としての不動の位置を保ち続けている。
              (国立劇場開場20周年の時の「仮名手本忠臣蔵」)
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実際の松の廊下の刃傷沙汰から
赤穂浪士の討ち入りが起こったのが1701年~1702年の事だから
初演は事件後46年の事となる。

従って、お芝居は時代も足利時代に置き換え、
人物の名前も変えざるを得なかった。

更に、討ち入りの浪士の数、四十七士を
「いろは四十七文字」に見立てたことで「仮名手本」のタイトルがつけられた。

記念三か月公演の上演時間を合計すると
15時間以上に達する超大作である。

今回の11月は5段目から7段目、
お軽・勘平の道行と不思議な因縁、
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そして四十七士を率いる由良之助が一力茶屋で見せる
放蕩と見せかけた振る舞いが見せ場となっている。
                (7段目・祇園一力茶屋)
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今まで断片的にしか知らなかったお芝居の中身が
漸くつながりとして捉えられたことが
興味深く観られた大きな要素となった。

主君の仇討に向かうお話を縦糸とし、
それにまつわるいくつかのエピソードが
いわば横糸として巧みに、緻密に張り巡らされていることに驚いた。
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尾上菊五郎、中村吉右衛門以下、尾上菊之助、
尾上松緑、中村錦之助、中村雀右衛門、等々の豪華出演。

なかでは、お軽の兄、寺岡平右衛門に扮した
中村又五郎の硬軟取り混ぜた熱演、
そして、お軽に横恋慕する鷺坂伴内に扮して
滑稽味を醸し出す坂東亀三郎が印象的だった。

とりわけ中村又五郎の芸域に幅が出たことは
驚きでもあり今後の楽しみにもなった。
             (先代・又五郎の「剣客商売」秋山小兵衛)
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先代又五郎は痩身小柄ながら存在感は抜群であり、
池波正太郎が偶然に出会った時に
人気シリーズ「剣客商売」の秋山小兵衛をイメージしたと
度々随筆に著していた。
             (池波正太郎氏が描いた秋山兵衛)
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一方の当代・又五郎は小太りで小柄、
同じ池波正太郎の人気シリーズ
「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵にぴたりとはまる役者だと感じた。
             (右・中村吉右衛門・当代鬼平、左・当代・中村又五郎)
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             (池波正太郎氏描くように長谷川平蔵は小柄で小太りの男)
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話が若干横道にそれたが、12月の幸四郎の由良之助が楽しみだ。
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by shige_keura | 2016-11-07 08:55 |
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