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アルザス、スイス道中記ー8-(ゴッホのはね橋)
アルザス、スイスと”ゴッホのはね橋”????
まるで関係は無い。
アルザス、スイス道中記ー8-(ゴッホのはね橋)_c0135543_135522.jpg

しかし、今回の旅行の帰途
中継地のアムステルダムでたっぷり時間があったので
久しぶりに”ゴッホ美術館”を訪問したのだ。

ここはオランダ滞在時代
それこそ10回以上もお客様を案内したおなじみの場所だ。

ただ、今回は自分の好き勝手に
ゴッホの傑作を十分に楽しむ事ができた。

暮している土地の気候が作品に大きく影響するのだろう??

彼の初期、オランダ時代の作品は暗いものが多い。
それに比べると、南仏のアルルに移ってからの作品は
煌く南の陽光が画面からほとばしっているかのようだ。

彼の”はね橋”を描いた絵も、
ここアルル時代の作品である。

ゴッホはここの風景によほど魅了されたのだろう。
短いアルルの滞在中
何枚もの”はね橋”の絵を残している。
アルザス、スイス道中記ー8-(ゴッホのはね橋)_c0135543_1365355.jpg

具体的に言うと
1888年の3月から5月まで
僅か3ヶ月の間に5枚もの”はね橋”を描いている。

勿論、5枚の絵はよく見ると
少しづつ異なっている。
アルザス、スイス道中記ー8-(ゴッホのはね橋)_c0135543_1374731.jpg

例えば、はね橋上の馬車を引く馬、
その色が白だったり、茶色だったり、
アルザス、スイス道中記ー8-(ゴッホのはね橋)_c0135543_1383674.jpg

馬車の代わりに
日傘をさした貴婦人が歩いている絵もある。

但し、共通しているのは
どの作品からも、燦燦とした
プロバンスの陽光が感じられることだ。



それは1991年の事だった。

家族揃ってのイースター休暇、
初めて訪れたプロバンスはアルルの町外れ。

市内はローマ時代の円形闘技場で行われる
恒例の闘牛でごったがえしていた。

その喧騒とは無縁に
”ゴッホのはね橋”は我々の目の前に
ぽつねんと存在していた。
          (1991年のはね橋、たもとに居るのは二人の娘)
アルザス、スイス道中記ー8-(ゴッホのはね橋)_c0135543_1310425.jpg

訪れる人の姿は皆無
静寂の中の”ゴッホのはね橋”!!!!

絵と異なるのは
”はね橋”の上に馬車、日傘の貴婦人がいない事だけだ。               
アルザス、スイス道中記ー8-(ゴッホのはね橋)_c0135543_13103746.jpg

それ以外は100年以上も前に
ゴッホの描いたアルルの風景画
そっくりそのままのプロバンスの景色が広がっている。

そのことに何故か、深い感慨を覚えたものだった。

あれから16年、こうやって又、
ゴッホの傑作を見ることが出来るとは・・・・・・
by shige_keura | 2007-10-01 13:16 |
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