アルザス、スイスと”ゴッホのはね橋”????
まるで関係は無い。 しかし、今回の旅行の帰途 中継地のアムステルダムでたっぷり時間があったので 久しぶりに”ゴッホ美術館”を訪問したのだ。 ここはオランダ滞在時代 それこそ10回以上もお客様を案内したおなじみの場所だ。 ただ、今回は自分の好き勝手に ゴッホの傑作を十分に楽しむ事ができた。 暮している土地の気候が作品に大きく影響するのだろう?? 彼の初期、オランダ時代の作品は暗いものが多い。 それに比べると、南仏のアルルに移ってからの作品は 煌く南の陽光が画面からほとばしっているかのようだ。 彼の”はね橋”を描いた絵も、 ここアルル時代の作品である。 ゴッホはここの風景によほど魅了されたのだろう。 短いアルルの滞在中 何枚もの”はね橋”の絵を残している。 具体的に言うと 1888年の3月から5月まで 僅か3ヶ月の間に5枚もの”はね橋”を描いている。 勿論、5枚の絵はよく見ると 少しづつ異なっている。 例えば、はね橋上の馬車を引く馬、 その色が白だったり、茶色だったり、 馬車の代わりに 日傘をさした貴婦人が歩いている絵もある。 但し、共通しているのは どの作品からも、燦燦とした プロバンスの陽光が感じられることだ。 それは1991年の事だった。 家族揃ってのイースター休暇、 初めて訪れたプロバンスはアルルの町外れ。 市内はローマ時代の円形闘技場で行われる 恒例の闘牛でごったがえしていた。 その喧騒とは無縁に ”ゴッホのはね橋”は我々の目の前に ぽつねんと存在していた。 (1991年のはね橋、たもとに居るのは二人の娘) 訪れる人の姿は皆無 静寂の中の”ゴッホのはね橋”!!!! 絵と異なるのは ”はね橋”の上に馬車、日傘の貴婦人がいない事だけだ。 それ以外は100年以上も前に ゴッホの描いたアルルの風景画 そっくりそのままのプロバンスの景色が広がっている。 そのことに何故か、深い感慨を覚えたものだった。 あれから16年、こうやって又、 ゴッホの傑作を見ることが出来るとは・・・・・・
by shige_keura
| 2007-10-01 13:16
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