クラシック音楽は
余り得意ではない。 しかしながら,毎年テレビで楽しみにしている コンサートある。 1月1日、ウイーンフィルによる ニューイヤーコンサートだ。 欧州に居た頃は昼の時間、 日本では夜の時間 共にライブにて コンサートを聴きながら 元日の一時を過すのが心地よい。 曲目がヨハン・シュトラウスの ワルツが中心なので 耳慣れていて楽しいし 華やかで、新年の初めに相応しい。 お馴染みの「美しき青きドナウ」、「ラディツキー行進曲」は 知らず知らずのうちに身体でリズムを取っている。 又、1987年以来恒例となっている 毎年、有名な指揮者が交替で タクトを振るのも嬉しい。 2002年には小沢征爾も指揮をとったし、 アバト、メッタ、ムーティ等 当代随一の指揮者も熱演を振るった。 そして、演奏会場がこれまた素晴らしい。 ウイーンの楽友協会、大ホール、 通称、”黄金のホール”である。 更には、合間に映像で紹介される 整然とした白馬による伝統馬術 艶やかなバレー。 総てが、まさにかつての ハプスブルグ家の栄華を彷彿とさせる。 暮のテレビ、いつも言うとおり 碌なものがない。 しかし、よく探すと 掘り出し物にぶつかって嬉々とする。 今年はご贔屓、東京MXテレビ 大晦日21時半からのニューイヤーコンサートだ。 あのヘルベルト・フォン・カラヤンが 1987年、最初で最後の ウィーフィルの指揮をとった演奏が放映される。 既に足元がおぼつかなくなっており 特別な柵まで設けられている中の指揮だった。 しかしながら、その眼光は時として炯炯とし、 背筋のぴんとした姿は皇帝に相応しい。 20年前の録音技術のせいなのだろうか 音までもが荘重に感じられた。 明けて、元日。 今度はフランス人、ジョルジュ・プレートル指揮の ニューイヤーコンサートのライブである。 20年前に比べ 会場に和服が目立つ中 カラヤンに比べると軽快な 更に陽気なコンサートであった。 指揮者の資質の違いか?? 或いは、時代の流れによるものか?? その辺は、よく分らぬが 今年はなんだか得をしたような気分を味わった。
by shige_keura
| 2008-01-03 09:29
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