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久方ぶりの屠蘇の味
日本のお正月

昔からお屠蘇の酌み交わしで
各家庭のお正月が始まったものだ。

これは約1,100年ほど前
嵯峨天皇が唐より送られた
屠蘇白散との名前の霊薬を
御酒に浸して用いたのがはじまりである。

今でも、1年間の邪気を払い
長寿を願って薬酒であるお屠蘇をいただき
新年のお祝いをする家庭が多いだろう。

しかし、私は味醂による甘ったるさと
各種生薬による薬臭さから
どうにもお屠蘇に馴染む事が出来なかった。
久方ぶりの屠蘇の味_c0135543_951559.jpg

だから、屠蘇器は毎年必ず使っても
中身は清酒で誤魔化す事が
ここ30年ほど続いてきた。




それが昨年大晦日のこと、
久しぶりに屠蘇散を購入し
酒と味醂に浸したのだった。
久方ぶりの屠蘇の味_c0135543_961828.jpg

お屠蘇復活については
さしたる理由はない。

強いて上げれば
昔の味を今味わうと
どんなものだろうか?との好奇心からである。

その結果はかなり不思議なものだった。

あの、甘ったるい妙な薬臭さは
どこに行ってしまったのだろうか!!

勿論、清酒のような飲み方は出来ぬが
すくなくとも不味くはないのである。

そして、何よりも感じたのは
お節との相性である。

このお屠蘇に含まれている薬の精か?
いつまでも腹具合がすっきりとしているのだ。

昔、不味いと思っていたものが
美味しく感じられる食材が最近多い。

お屠蘇がその仲間入りした
今年の元旦だった。

久しくお屠蘇から遠ざかっているご同輩
是非試していただきたい。

若き日の苦手意識は
どこかに消えていくだろう。
by shige_keura | 2008-01-04 09:06 |
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