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新作落語の映画化
立川志の輔、NHK「試してガッテン!」で
お茶の間になじみの深い落語家だ。

彼の落語は金沢滞在中
毎年楽しみに拝聴した。

彼は富山の出身で
北陸巡業は恒例であったのだ。

志の輔の新作、
それは歯切れがよくて、スピーディ
ハチャメチャで笑い転げてしまう。

一方、古典の方は
大ネタの”百年目”とか”中村仲蔵”を通じ
じっくりとしっとりとした語り口で
我々を話に引き込んでいった。

ともかく、彼は紛れもない才人の一人だと思う。

現在、彼の新作「歓喜の歌」が
同名で映画となり上映されている。



落語の「歓喜の歌」は聴いたことがないので
映画がどのように脚色されたかは分らない。

しかし、私にとっては
大変心地よい2時間弱となった。

筋は小林薫扮する無気力なる市役所主任が
恒例の大晦日奥様コーラスを明日に控え
ダブルブッキングしていた事からの
大騒動の顛末を描いている。
c0135543_10592895.jpg

基本的に新作落語が元ネタなので
ドタバタでありえない場面も登場する。

しかし、主任はじめ周囲の関係者が
街角から実際に登場するかのような
現実感が漂っているのが面白い。

無気力なる主任にひきづられて
たるみきった市役所は
いかにもいかにもと感じさせる。

その一方で町で必死に生きる人たち、

ニートの息子を抱え
ファミレスでミニスカートを履かされて働く未亡人。

転々と職を変える旦那を支えるべく
小学校の音楽教師として働く妻。

主人が急な病に倒れたため
なれぬ手付きでラーメン屋を続ける女房。

主人公の主任も
スナックのロシア人ホステスに入れあげ
支払いに追われ、家庭も崩壊寸前だ。

現代世相の一端を
さりげなく紹介している事で
映画全体にスパイスが効いた結果となっている。

この点で、同じドタバタ喜劇である
「有頂天ホテル」よりも上手く纏まった映画と感じた。

主役の小林薫は
前半の無気力一辺倒の場面は
作りすぎの感がある。

しかし、どうにでもなれと開き直った以降は
持ち味が良く出て素晴らしい。
c0135543_1101447.jpg

そのほか、市役所の若手に扮する
伊藤淳史がなかなかなのものだ。

更には、脇役陣に珍しや渡辺美佐子の登場も嬉しいし
市役所の警備員、笹野高史、
寺の住職に扮した立川談志が実に傑作だ。

もしもこの映画を見るときは
終わって字幕が出ても席をたたぬこと。

何故なら、最後の最後に
落語のオチがあるからだ。

なんだか、得をしたような
良い気分で映画館をあとにした。
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by shige_keura | 2008-02-07 11:03 |
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2007年9月末にこちらに引っ越してきました。
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