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ミケランジェロの死
セシル・B・デミルと言えば
戦前戦後のハリウッド黄金時代を代表する
大監督の一人である。

彼から”ミケランジェロの彫刻”の如き
美しい肉体を持った男と評され、

そして「華麗なる激情」にて
自らもミケランジェロを演じた男が
今月5日に亡くなった。

享年84歳。

その男の名前はチャールトン・へストン
彼ほどハリウッド得意の超大作に
相応しい役者はいなかったであろう。

「十戒」のモーゼ役をはじめ
ジュダ・ベン・ハー、エル・シド、
アントニウス、ミケランジェロ、
リシリュー卿等々
史劇の主人公を演じて
へストンほどぴったりとする俳優はほかに考えれない。
              (十戒のモーゼに扮して)
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私がへストンの姿を一度だけ見たのは
新装成ったテアトル東京で
「ベン・ハー」が公開されたときだった。

舞台上のヘストンは
終始、にこやかでゆったりと、
まさに強き良きアメリカを代表する男だった。



しかしながら、私が彼の作品で最も好きなものは
史劇ではない。

それは1958年、
ウイリアム・ワイラーの手による西部劇、
「大いなる西部」で演じた牧童頭である。
c0135543_20151662.jpg

この中で、彼は東部からやってきた
新しい考えを持つ男(グレゴリー・ペッグ)に
強く反発する。

その後、徐々に新しい考えに共鳴しながらも
封建的な考えを捨てぬ牧場主に
牧童頭として最後までついていく
一徹の西部男を演じていた。

4月7日の日経を読むと某評論家が
”へストンが大いなる西部で演じた
 悪役も忘れられない”とあった。

悪役???とんでもない!!

彼が演じたのは悪役ではなく
時代の狭間で揺れ動く
義理と人情の西部男なのだ。

ただ、へストンについて
どうしても理解の出来ぬこと、

それは彼が後年
”全米ライフル協会”の会長となったことだ。
c0135543_20142146.jpg

ライフル協会、
それはアメリカの銃兵器生産業者の
お抱え団体であり
銃廃止運動と真っ向から対立する組織である。

へストンは1960年代
人種差別を強く非難する
いわばリベラリストの旗頭であった。

それが、どうして保守派に鞍替えしたのか???

「大いなる西部」と同じように
大きな時代のうねりの中で
へストンの気持ちが大きく揺れ動いたのであろう。

この謎は今となっては
解けようも無い。

つい先日、
曲者俳優リチャード・ウィドマークが亡くなった。

続いて、大型画面を支える
存在感の有る俳優がこの世を去った。

私にとって馴染みの有る役者が
次々といなくなる!

致し方ないとは言え
寂しいことである。
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by shige_keura | 2008-04-09 09:00 |
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