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森を守ろう! -5- (日本の森)
日本は伝統的に世界でも有数の
森を大切にする国である。

ただ、正確には
”あった”と過去形で言うのが妥当かも知れぬが、

我が国には古来より
山には神霊が宿る
或いは降臨する場所だという、
いわゆる山岳信仰が根付いていた。

だから、人々は山々そして森林を
特別な存在として看做してきた。

更に、木を植えることの大切さも
古来より受け継がれて来ていた。

一つの例が、
685年、天智天皇の御世より
今も尚、行われている
伊勢神宮の式年遷宮の儀式である。
森を守ろう! -5- (日本の森)_c0135543_9391223.jpg

式年遷宮とは
20年に一度伊勢神宮の
内宮、外宮を総て建て替えるものである。

その目的については
つまびらかにされていないが
いずれにせよ建て替えに当っては
大量の木材が必要になる。

ヒノキだけでも1万本要すのだから
伊勢の森を大切に
保護、育成していく必要があるわけだ。



森を大切にしてきた日本!

我が国の森の総面積の推移は
下記の通りである。

            1986年     2002年
森林面積      2,517      2,512
(万ヘクタール)

国の総面積に占める森林の割合は
67パーセント!!!

世界でも有数の森林国家であり
その面積も変わっていない。

何も、問題が無い!!!
万々歳!!!!!

ところが、事態はそんなに甘くはない!

表面上は問題がなさそうでも
中身を見ると大問題なのである。

すなわち、下記に見られるが如く
日本の森林は天然林の減少を
人工林の増加で補ってきている。

しかも、人工林の殆どが
杉、ヒノキである。

              1986年      2002年  増減
人口林           793       1,036  プラス30%
天然林          1,724      1,476  マイナス15%
合計            2,517     2,512   マイナス1.2%
森を守ろう! -5- (日本の森)_c0135543_943028.jpg

それでは、杉、檜に偏った人工林の増加が
どのような問題を生み出しているか?

それは花粉による被害だけではない!

この続きは明日以降にしたい。
by shige_keura | 2008-04-18 11:47 | その他
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