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彼は心情倫理家か???
日経の夕刊、「あすへの話題」
長部日出雄氏の筆が冴えている。

彼は17日の同紙にて
「あなたとは違います」との
独善的な言葉を残し
政権を投げ出した福田前首相を
”心情倫理家”と切って捨てた。

マックス・ウエーバーの「職業としての政治」によると
心情倫理家のような未熟な考え方の持ち主を
政治家として認めていないのである。

因みに、心情倫理家とは
”愚かで卑俗なのは世間であって私ではない。
 こうなった責任は私ではなく他人である”
との考えの持ち主だ。

政治家たる者は”責任倫理家”であるべきだ。

即ち、”自分がどのような心情で行動したにせよ
その結果はすべて自分の責任である”のだ。

福田氏の場合は
全くその通り。

何が、”あなたとは違います”だ!!

子供の頃から乳母日傘、
甘やかされ、何でも手に入るうちに
自分は他の人たちとは違って偉いんだ、特別なんだ、
との、えらい錯覚に陥ってしまったのだろう。

本当は何も違わないのに!

福田さんが言うように
もしも違っていれば
総理の職を全うできたはずだ。

全う出来なかったという事は
彼がまさしく一般の人と
何ら違わなかったとの証しである。

さて、今日の本論はこれからである。




長部氏は福田前総理を切捨て
返す刀で、北の湖前理事長、星野仙一氏も
同じ穴のムジナと血祭りに上げたのである。

前理事長の場合は
全くその通り。

救いようのない人と思う。

しかし、星野さんの場合は
どんなものだろうか?

半ばそのような気もするし
それは早すぎるだろうとも思う。

ただ、オリンピック予選に
勝ち上がった当たりから
危険の予兆らしきものはあった。

ONは身体に不安を抱えている
野村さんは偏屈老人、
広岡さん森さんは過去の人。

もう、自分だけじゃないかといった
驕りの気持ちが見え隠れしていた。

又、マスコミは例によって
”星野しかいない!”の褒め殺し。

その中で、彼の鼻は
どんどんと天狗になっていたのだろう。

そして、究極の一言が
北京前の「金メダルしか要らない」だった。

今までの五輪、
野球が金メダルを取ったのは
公開競技だったロスアンジェルスだけだった。

だから、この言葉は
選手にプレッシャーこそ与えたが
奮い立たせる刺激剤とはならなかったろう。

なかには”偉そうに・・・・・”と
反感を覚えた選手もいたに違いない。

テレビで観戦していて
日本チームが何故か
バラバラな印象を持たれた方は多かっただろう。

何故バラバラになってしまったのか?

それは星野さんが一番分っている筈だ。

にもかかわらず、
五輪後のテレビ、新聞で見られた
幾つかの弁解は彼の為によくなかった。

しかし、それだけで
彼を心情倫理家と
決め付けてしまうのは早計にも感じる。

星野さんの
今後の言動に注目したい。

ところで、政治家に話は戻る。

長部さんも嘆いていたが
一体、今の世の中
責任倫理家の政治家はいるのだろうか?

参考、日本経済新聞 9月17日付夕刊
    「あすへの話題」 長部日出雄氏
by shige_keura | 2008-09-22 09:13 | その他
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